05/3/14
先週の「週刊文春」で真鍋かおりさんやヤクルト球団、古田選手らの人気ブログの記事が掲載されていた。ブログをやるのは自己顕示欲というのが文春の分析。
何故、自分はブログをはじめたのだろう。以前の自分の性格から考えたらありえなかったことだ。ブログを書いて公開するということは、自らの心のストリップに近いものがある。そんなことは考えるだけでもおぞましいという感覚からの不特定多数への”仮面の告白”というこの跳躍は?
職場環境が変わったこともあるかもしれない。以前は、仕事がら手のあいた時は「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「エコノミスト」「選択」という雑誌を読むことで経済や時勢の情報収集ができた。また男性社会だったために、その手の会話もできた。ところが、今は仕事も含めて諸々が180度かわり、職場は殆ど花盛り?の女性ばかり。政治や経済の話なんぞしたら浮いてしまうぞ。そんなわけでブログでささやかな知識ながらも、文章をおこすことによって世の中の流れを感じていたい、朝から夜まで時間に追われる日常で自分を見つめ、自分と向き合う時間をつくるためにものを書いていこうというのが確信犯の動機だ。
それから、先日の検察審査会の親睦会で現審査委員長に、初回の「裁判員制度に反対の立場をとるもの」という自己紹介から私のような女性は100人に一人もいないだろうと声をかけられた。言葉は悪いが論理的な思考ができそうだからできない男よりもよっぽど役にたつというのが一応の真意らしいのだが。そういう発想そのものにちょっと男女差別の意識が含まれているのは充分自覚されているので、その点については言及せずに「ただの変人なんですよっ」と笑い飛ばした。
考えてみると、だいたいこどもの頃から自分はマイノリティ派だった。(天邪鬼ともいえるかもしれないが)クラシック音楽が好きだという趣味じたい、もはや絶滅種に近い。けれども、gooだけでも154453の膨大なブログの群れから、興味のあるテーマーや共通の話題を検索していくと共感できるブログにお目にかかれるのが予想外の発見だ。しかも読んでいておもしろかったり、内容も素晴らしいブログに出会うことによって、ブログをはじめてよかったと思える。