千の天使がバスケットボールする

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2013.12.15 Sunday

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2007.08.31 Friday

米国の医療問題

マイケルある中年の大工さんが不運にも仕事中に二本の指を切断してしまった。健康保険のない彼は、医師から素晴らしい選択をせまられた。
「中指をつなげるなら6万ドル、薬指なら1.2万ドル」
この大工さんはロマンチストだったので、薬指を選択。お別れした中指の方は、新居にお引越し。サヨナラ・・・、、、失われた中指の移転先はどこかって?そこは、ゴミ集積所だった。

これは、米国のマイケル・ムーア監督の新作映画『シッコ』の笑える一場面である。

先進国で唯一、国民保険制度のない米国では、65歳以上の高齢者向け(メディケア)と低所得者向け(メディケイド)の公的医療保険制度があるが、現在6人に一人、約5000万の人々が無保険状態になっている。その一方、医療費は高騰し、約2兆ドルにまで達している。とんでもない金額を請求されたり、診療拒否されたり、推定500万世帯が医療費を払えず自己破産。ワシントン州の店員、19歳のクリスティン・アレンさんは、高熱で緊急入院をし脾臓肥大と診断されたが、無保険である彼女の治療を病院は拒否。その後、2時間半の診療(治療ではない)を受けた別の病院で、約84万円も請求された。脾臓だけでなく、返済できない借金の利息までおおきくなるばかり。米国では、とっくに医療制度は破綻しているのである。
米国の医療技術は、世界最先端で最高技術である。しかし、その最先端の技術を支えているのが、皮肉にも無保険だったりする底辺に生きる人々の存在だ。
格差社会は、命の重さにも格差をもたらしていた。
む米国は、来年の大統領選に向けてヒートアップしている。その大統領選で争点となると見られているのが、医療保険制度である。
民主党のバラク・オバマ上院議員は政府による国民の保険加入支援、ジョン・エドワード元上院議員も全従業員の保険料を企業に払わせる改革案を提唱し、最有力候補のヒラリー・クリントン上院議員は、9月に新しい案を公表する予定である。
しかし、共和党の候補者にとっては民主党の「皆保険制度」は赤色と感じ、「自己責任」と「市場原理」を重視して、税額控除による保険加入促進にとどまっている。
市場原理主義は、すなわち医療業界、保険業界、製薬業界の利益至上主義であり、患者、病人、国民の命は、リッチな業界にゆだねられている。またこういった業界から高額な政治献金を受け取っている議員たちが、業界の発展と繁栄にも見事に貢献している。かくして保険会社、製薬会社の近代的で巨大なビル、役員のぶあつい財布に貢献しているのが、この構造から落ちこぼれた一般市民の損なわれた健康と思わぬ怪我により痛んだふところである。

巨漢のマイケル・ムーア監督が医療保険問題にとりくんでいるという情報をキャッチするやいなや、医療業界はマイケルのそっくりさんを起用した「マイケル・ムーア対策マニュアル」DVDを配布したり、「野球帽を被った薄汚い男に気をつけろ」というメールを流したりと、戦々恐々だったそうだ。
ある男性など、愛する娘の片耳の手術費(片耳の手術費の支払を保険会社は”実験的治療”として拒否)を請求するため、保険会社にムーア監督に報告すると訴えたら、速攻で支払が認められた。
(この項つづく)



■アーカイブ
米医療保険制度を痛烈批判 ムーア監督の新作が評判

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