千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2013.12.15 Sunday

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2008.04.13 Sunday

菊池俊吉写真展-昭和20年秋・昭和22年夏-

ひろ生意気ながらも上司にお薦めしたいのが、アラン・グリーンスパンの「波乱の時代」。この本は、おもしろい。
上巻は1987年9月、レーガン大統領によってFRB議長に指名されたアラン・グリーンスパンの回想録なのだが、就任当時のインフレ圧力を抑えるために公定歩合を0.5%引き上げて景気を減速させる試みの心境を、ニューメキシコ州の砂漠で初めて原爆実験を行った物理学者の回想を思い出しながら綴られている。マンハッタン計画に関わった科学者をはじめ、政治家、軍人たちは計画の”成功と成果”を知った時にいったいどのような人間らしい感情がわいたのだろうか。
日本人の私として、いや日本人でなくても、「広島」は、「ヒロシマ」なのだが、グリーンスパン氏の単純な比喩に、原爆をつくった国民と投下された国民の間の意識の違いを受け止めて、考え込む。世界的には、第二次世界大戦の”悲劇”としては、アウシュビッツでのユダヤ人大量虐殺の方が、「ヒロシマ」よりも浸透しているのだろう。しかし、「アウシュビッツ」と「ヒロシマ」では、その事実の意味が違うと私は思う。悲しいことだが、あのような大量虐殺、ジェノサイドは、これまでも宗教、民族などの違いからおぞましいくらいに幾度も絶え間なく繰り返され、そして今も遠い国で人類の愚行として行われている。「ヒロシマ」は、原子爆弾という新しい核兵器が地球規模で破壊してしまう可能性すらある脅威を知らしめた地であり、人類の歴史上、永遠に語りつなげればならない重い遺産を残された特別な地でもある。
小倉、新潟、京都、などいくつかの候補地があげられながらも最終的に8月6日広島が選ばれた。捕虜収容所がなかったこともさることながら、東京のようにすでに空襲によって破壊されていなかったことや、人口や施設がある程度密集していることから、破壊規模の正確なデータをとれること、そういった科学的な検証の理由からもすでに敗戦色の濃かった日本の広島に、原爆を投下したことの事実が問いかける意味。
広島平和記念資料室では、今年の7月15日まで「企画展 菊池俊吉写真展-昭和20年秋・昭和22年夏-」が開催されている。


ヒロシマ1945年9月、文部省学術研究会議に原子爆弾災害調査研究特別委員会が設置され、その補助機関として医学班にカメラマンの菊池俊吉氏が同行した。10月1日から20日まで被爆直後の惨状を記録し、860枚を撮った。そこには、駅、銀行、病院といった建築物、老人から幼いこどもまで一瞬にして街と命を破壊した様子が写されている。そして2年後に、菊池氏は広島を紹介するグラフ誌のカメラマンとして広島を再び訪問した。原爆によってすべてを失われ、GHQによる戦勝国への賠償に苦しみながらも、人々は復興に向けて立ち上がらなければならなかった。
平和記念資料館の常設展が被爆の事実を伝えることであるが、今回の企画の被爆直後とその2年後の同じ位置からの写真を含めて100点の写真に、私たちは過去を学び、なにを見るべきか。

ブログをはじめてよかったと思うのは、日々の生活を拙いながらも文章化することによって、以前より深くものごとを考える習慣が身についたことだ。そして、映画『二十四時間の情事』を観ていなければ、何度も訪れてきたこの広島だが、私は「ヒロシマ」に来ていなかったことに気がつかなかっただろうし、このような写真展に関心をもつこともなかったかもしれない。
ここでは、多くを語る必要はない。広島にご出張される方、また訪問する機会のある方は、この企画展にも足を運んでいただければ、と勝手ながら願っております。(8時半〜18時まで。入館無料)


菊池氏がカメラで切り取ったありのままの広島。
 被爆の苦しみに耐え
 復興に努力した人々に思いをはせ
 核兵器廃絶の誓いを新たにしてほしい。
」  −企画展のパンフレットより
 


■参考⇒「中国新聞 ヒロシマの記録」

映画『二十四時間の情事』

2013.12.15 Sunday

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