千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
旧館の「千の天使がバスケットボールする」http://blog.goo.ne.jp/konstanze/

<< September 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< <マクドナルド訴訟>店長は非管理職 東京地裁が残業代認定 | TOP | 「エコノミスト・ヒットマン」ジョン・パーキンス著 >>

2013.12.15 Sunday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


| - | - | -
2008.03.29 Saturday

自立していくのだめ「のだめカンタビーレ」#20

のだめ今や「のだめカンタビーレ」は国民的漫画だそうだ。
出版業界が不況で、個人的には今の日本の小説には読みたい本が少ないのだが、漫画業界は活況である。Googleで調べたら(こういう時は、ホントに便利)、のだめの1〜19巻までの売上部数が2700万部を突破したそうだ。この現象はなんなんだろう。

さて、笑えるクラシック漫画の20巻。やっぱり笑える!このスタッカートのようなギャグのセンスが、読者をあきさせないキモだろう。
音楽好きには、おなじみの名曲の登場も愉しみ。今回は、ショパンのピアノ・ソナタ第3番ロ短調にのだめは格闘中?この曲を練習しているのだめの3楽章の演奏を聴いて、ターニャが懐かしみながら「ここは、もっとがっつりうっとり聴かせてくれないと〜」と文句をつける場面があるのだが、そのセリフを聞いたユンロンがあっさり、「またそういう自己陶酔プレイを ショパンでそういうプレイされると 見てはいけないものを見てしまった気になるよ リストとかならまだしもネー」と。。。
ターニャがコンクールの予選で弾いた曲は、シューマンのクライスレリアーナだった。シューマンがクララに叶わぬ恋をしていた頃、ホフマンの小説「楽長クライスレリアーナ」からタイトルをとり、自分の想いを重ねて作曲した不思議な印象を残す名曲である。ターニャは、自分の中にある音楽をシューマンの内面から湧き上る積極的なものと消極的なものを重ねて演奏した。それは、充分に聴くものを魅了した。悪くはない。しかし、審査員のひとりが「大事なのはこの曲の音楽だ」と。
20巻のテーマは、ひと言で言って「音楽に誠実に向かう」こと。

本選でとりあげられたラベルのピアノ協奏曲に触発されたのだめがコンクールに出場したいと申し出た時、オクレール先生の「目の前の音楽に向き合えていない」とあっさり反対される。ターニャは、日本的な言い方をすれば頑張った。よくやったと思う。が、結果の理由がわかる。自分の個性を音楽にこめることと作家の意図する音楽の対立。なんて音楽は深いのだろう。
千秋のベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番変イ長調の解釈も役に立つ。
主題を徹底的に展開していくと「英雄」「運命」のような緊密な緊張感やダイナミズムある曲が作れるが、音楽のもうひとつの魅力、旋律の美しさはある程度犠牲になる。ベートーヴェンは、その叙情性をあえてだして主題の展開をさけるかわりに起こる曲全体の構成のゆるさを後の楽章で補い、どうやって有機的に全体をまとめるかということに力を注いでいるんだろうな」
でも、与えられた道は自分のものにはならないのが、演奏家にとっての音楽なんだな。
千秋から自立をはじめるのだめ。
この続きは・・・と、やっぱりのだめワールドからぬけられない。


■ふりかえりアーカイブ
のだめカンタビーレは歌う♪
のだめカンタビーレ
のだめカンタビーレ#15
「のだめカンタビーレ」テレビ放映爆笑
いかづちに打たれた「のだめカンタビーレ」♪
もっと高くもっと遠くへ「のだめカンタビーレ」#19
JUGEMテーマ:読書



2013.12.15 Sunday

スポンサーサイト


23:22 | - | - | -

コメント

こんにちは。
確かに20巻は、演奏論・音楽論が次々と展開されますね。
でも読んで面白く、笑えたりもする・・・全くすごいです。
しかし清良さん、コンクールでサン=サーンスの1番のソナタにベルクの協奏曲とは・・・
選曲、渋すぎます。
それにオークレール先生の課題曲、
アルベニスの「イベリア」、メシアン「20のまなざし」、武満「閉じた眼」、ラヴェルの「クープランの墓」・・・
いくらなんでもこれは多すぎ・・・。
2008/03/30 2:59 PM by 木曽のあばら屋
こんばんは。
20巻は、けっこう深みがあって私は気に入りました。連載されている雑誌は、どちらかというと少女向けですが、内容は充分オトナですよね。

>選曲、渋すぎます

ですよねっ。ピアノとヴァイオリンのコンクールで、あのような選曲で勝負するコンクールをつらつらと考えています。
そういえば、昨年フランク・ペーター・ツィンマーマンがN響とベルクの協奏曲を演奏しましたが、年間2位の好評をはくしたそうです。日本の音楽も成熟してきたのですね。

>武満「閉じた眼」

あらためて武満は、国際的な作曲家だということを認識しましたね。
のだめは「天才」という設定ですが、いくらなんでも少々ありえないと思う部分もなきにしもあらずですがね・・・。^^
2008/03/30 8:33 PM by 樹衣子

コメントする









この記事のトラックバックURL

http://konstanze466.jugem.jp/trackback/203

トラックバック

▲top