千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2013.12.15 Sunday

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2008.03.16 Sunday

『そして、デブノーの森へ』

でぶんーあー、、、何も考えずにヨーロッパの素敵なリゾート地に旅をしたい。こんな映画も観てしまうと、人生一度くらいは、庶民だってリッチでゴージャスな旅行をして散財してみたい誘惑にかられてしまう。

お薦めリゾート地、容逎ぅ織螢
匿名作家のダニエル(ダニエル・オートゥユ)は、自分の作品の批評会をのぞいた後、義理の息子の結婚式の会場であるカプリ島に向かう船に乗る。そこで出逢ったのが、モデルのように美しい若い女性ミラ(アナ・ムグラリス)。一晩の情事を楽しんだ後、何喰わぬ顔で出席した結婚式で彼はミラと再会してしまった。ミラは、その美しい容姿をウエディング・ドレスに身を包み、列席者の誰もを魅了しているではないか。驚愕するダニエル。この日から、偉大なる作家として名声を確立したはずの彼の運命が、ゆるやかに破滅へとすべり落ちていく。

お薦めリゾート地□優好ぅ后Ε譽泪鷂个噺電團献絅諭璽
義理の息子の妻である元モデルのミラは、いったいどこからやってきたのだろうか。ダニエルは、危険を感じながらもミステリアスなミラにひかれて、秘密の情事を重ねてて耽溺していく。

もしかしたら、お薦めできないかもしれないリゾート地⇒ポーランド・デブノーの森へ
ミラの魅力の虜となったダニエルが、最後にたどり着いたのが、故郷の森、デブノーだった。「作家は、他人の人生を盗むもの」その言葉の秘密にこめられた封印された過去。孤独に森を訪れるダニエルを待っていたのが、ミラだった。彼女の最後の目的は何だったのか。それを予感しながら、あえて危険な情事にのめりこんでいく作家。。。

この映画の最大の宣伝は、ミステリアスなヴェールに包まれたミラを演じた”シャネルのミューズ”と言われているらしいアナ・ムグラリス。予告編では、それほど、、、と感じていたが、濃い目の化粧をしたアナ・ムグラリスは、確かにヴェールを脱いだ男性観客向けの裸体も完璧だが、シャネル、フェンディ、セリーヌといった上質で優雅な衣装がおそろしく似合う。そのファッションを観ているだけで、女性にも目の保養と参考になる。しかも、義理の息子役を演じた堕天使がぐれてオトナになったようなジョルジョ・ルパーノ、マダム雑誌の理想的なモデルのような妻のニコレット(グレタ・スカッキ)、登場人物がひたすら美形ばかり。そこにひとり、アルジェリア出身の癖のつよいダニエル・オートゥユが、料理で言えばひきたて役のように美形の中の一点、苦味をもった存在として中心にいる。ここでフランスを代表する名優をもってきたキャスティングに意味がある。
また、彼らは資産家という設定なので、若夫婦の新居、中年夫婦の豪華な邸宅、ダニエルの趣味のよい仕事場、デブノーの森にひっそりと建つ雰囲気のよい別荘。
インテリア、衣装、小道具とハイセンスな上流社会の暮らしぶりが、映画評論家のおすぎさんもきっと気に入るくらいとってもおしゃれで素敵、いやみなく鑑賞できちゃう。つまり、この映画は、謎解きをからめて最後まで観客をひっぱるが、あくまでも妻に貫禄で負けているアナ・ムグラリスの全裸と風光明媚な舞台を鑑賞するための映画である。

冒頭の批評会で、ユダヤ人に関するジョークが披露され、最終地がポーランドの森。もし時代設定をもっと後にしするか、ポーランドの政治的背景を盛り込んだら、もしかしたら映画に奥行きを与えるストーリーも可能だったかもしれないが、”ミューズ”にはその容姿が命であるからして、それも必要ないだろう。
おしゃれな映画だが、トニー・レオンといいダニエル・オートゥユといい、あの年になっても若い女性相手に堂々と脱げるのもりっぱであると妙に感心してしまった。
監督・共同脚本:ロベルト・アンド(Roberto Andò)
製作:フランス・イタリア・スイス/2004年
原題:(伊)Sotto falso nome (仏)Le prix du désir

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2013.12.15 Sunday

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14:32 | - | - | -

コメント

樹衣子さん、こんにちは。
映像の魅力はありましたが、ミステリーとしてはモウヒトコエな感じでしたね。
先日、ニコール・クラウスの「ヒストリー・オブ・ラヴ」という小説を読んで、本映画のことを思い出しました。
ポーランド出身の作家の主人公の紐解かれた謎のことなんかが共通していたのですが、プロットの面白さは段違いだった感じです。
2008/03/20 11:25 AM by かえる
>かえるさま

コメントもありがとうございます。

>映像の魅力はありましたが、ミステリーとしてはモウヒトコエ

よく描けてはいるが、氾濫する映画、本の中にあっては、観客も求める水準が高くなっているのかもしれませんね。
私は、ひたすらおしゃれなインテリアとファッションを楽しめましたので、それでいいかな・・・というくらいでした。
もし映画館で観たら、満足できなかったかも。

>ニコール・クラウスの「ヒストリー・オブ・ラヴ」

この本、興味があります。
2008/03/20 6:04 PM by 樹衣子

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『そして、デブノーの森へ』
香しきミステリー。 覆面作家のダニエルは、義理の息子の結婚式へ出席するためカプリ島へ向かう船上で、美しい女性ミラと出会う。カプリ島、湖畔ジュネーヴ、ポーランドの古都に森という風光明媚なロケーション。シャネルやフェンディを着こなす美しきファム・ファタ
(かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY 2008/03/20 11:10 AM)
映画「そして、デブノーの森へ」を観た!
訪英中のサルコジ大統領は、チベット問題に関し「状況を深く憂慮する」と述べて、北京五輪の開会式をボイコットする可能性について改めて言及したということは、ニュースでご存じのことだと思います。が、それを言いたいのではなく、サルコジ大統領の妻、カーラ・ブルー
(とんとん・にっき 2008/05/06 3:08 PM)

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