千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2008.03.12 Wednesday

社員みんなで会社を買った〜地方発 “EBO” の挑戦〜

Nイタリア賞まで受賞して評価の高かったNHKドラマの「ハゲタカ」で、鷲津ファンドの提案は大空電気のカメラ・レンズ事業部を120億円で売却することだった。出資者は、下請け会社とMBS銀行、そして従業員。エンプロイー・バイアウト(Employee Buy-Out)である。従業員は、勤務先との雇用契約を結んでいるだけであるが、自己資金や借入によって会社の株式を取得して経営参加すのが通称EBOである。日本ではめったにないドラマ「ハゲタカ」の実録のような会社のドキュメンタリーが、3月10日放映のNHKスペシャル「社員みんなで会社を買った〜地方発 “EBO” の挑戦〜 」である。

太陽電気製造のある中堅メーカーが、業界世界シェア4位の中国企業に平成18年に買収された。
業界での日本のメーカーの技術とブランド価値は、海外でも高い評価を受けているにも関わらず、大規模なリストラの結果、福岡大牟田工場が閉鎖されて従業員100人は路頭に迷うことになってしまった。ここで立ち上がったのが、都市銀行の財務畑を専門に歩いてきた元銀行員と工場長、そして従業員である。彼らは、自ら資金を出し合い、銀行と交渉して資金提供を受けて会社をみんなで買ったのだ!
これは、非常におもしろく考えさせられた。


社長まず、35歳の元銀行マンの社長。彼は家族を残して大牟田に単身赴任をしているのだが、そもそも中国企業の買収からたずさわり、企業の成長を助けたるためのつもりが、結果従業員の予測しなかったリストラとなってしまった罪の贖罪の意識もあり、また金融機関とは別世界のモノづくりに共感しての転進である。その彼や会長に就任した元工場長たちの経営者としての「世界最高水準」の製品を製造しないと工場は生残りができないという危機意識と、そこそこの水準に達成しているのに出荷に待ったをかけられて不満を募らせる従業員たち。熟練工も去り、なかなか経営陣が要求するレベルまで到達できず、社長がドイツの商社に交渉してもブランド力不足で断られたりと、現実世界では決してドラマのようにハッピー・エンドでは終わらない。そして出資した銀行からも、当然ながら売上不足からあくまでも紳士的な言葉遣いながらも厳しい指摘がはじまる。

ん2そんな工場に蔓延しはじめた共同体意識の希薄化と経営陣と従業員たちの深まる溝を変えたのが、タイミングよく開催されていた国際展示会に出向いた従業員のライバル企業の製品を目のあたりにした時の世界企業の水準の高さへの感動と、そして自分たちより格下だと思っていた中国企業の猛追してくる危機感である。これをきっかけに従業員の製品に取り組む姿勢が一気に変わった。薄いセルの組み合わせにも経験からくる知恵で性能をあげる工夫を提案する工員、経営者、従業員、全社一丸となってようやく満足のいく高品質の製品をつくるラインが確立していく。
そんなやさき、素材のドイツ製のセルの発送が遅れるとの連絡があった。肝心のセルが届かないとせっかくの受注に追いつかない。電話をかけまくり徹夜で交渉してなんとか必要量を確保しようとする資材担当者。充血した目で、明け方、ようやく必要量のセルを確保できたと笑顔で報告する彼の表情は充実している。日頃は、ダークスーツのビジネスマンを見慣れている私だが、婦人もののシャワー・キャップのような白い帽子を被り、作業服で素朴な彼らがかっこよく見えてくる。

太陽電気の環境ビジネスは、今後巨大市場に成長する将来性のある産業である。日頃見ることのない地方のモノづくりの現場の一端を見ることだけでも価値あり。

MSKのHP⇒従業員による福岡プラント買収(EBO)について

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