千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2013.12.15 Sunday

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2008.03.08 Saturday

「働きウーマン」

おんななんと!、あの週刊「東洋経済」が、2月9日号で「働きウーマン」というタイトルで女性をターゲットにした。週刊「ダイヤモンド」があいかわらず日本のゴルフ場企画など、おじさま系の新鮮味に欠ける内容から、東洋経済は若者や女性もとりこむ企画で冴えている。

世界の人口の半分は、女性。しかし、この貴重な資産を有効活用しているか、というと日本はまだまだこれからで、大切な資産が放置されているといわざるをえない。その昔、近代文明いまだあけない頃、夫婦は共働きで農耕を支えてきた人類が、英国の産業革命以降、都市で工場に勤務する男性と家庭で育児や家事に専念する女性と性による役割分担がされてきた。お金を媒介とした金融経済と産業の発展とともに、食べるために協調して働く男女から、外で働きお金を稼いでくる男性による家庭での非生産的仕事に従事する女性支配の構図になりかわっていったように思う。


おんあ2ところが、女性の大学進学率が高くなると、米国ではウーマンパワーの動きが台頭する。読売新聞に掲載された「女の生き方」で過去の女性差別に笑ってしまったが、米国でもそう変わらなかったようだ。1973年に起きた通信会社AT&Tでは、女性の仕事が電話交換手か事務職に限定されていたため「組織的な女性差別」と集団訴訟を起こされ、最終的に米最高裁まで争われて女性を平等に雇用することで和解するという事件があったのだ。
この事件をきっかけに企業で雇用均等が一気に広がったあたり、訴訟天国の米国らしい。余談だが、マイケル・ダグラス演じるサラリーマンが、上司として赴任してきた女性上司(デミ・ムーア)に逆セクハラされる映画『ディスクロージャー』の公開がこの訴訟の勝利から20年後であることを考えると、ダイナミックな米国らしさも感じるのだが。
21世紀になって、世界は政治・経済界と活躍する働きウーマン花盛りである。
米国の女性大統領誕生を待たずとも、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、チリ大統領もアルゼンチン大統領も女性。ロシアからの天然ガスの輸入を手がけ実業家として成功して首相に就任したウクライナのユリア・ティモシェンコ。女には物理はわからないという偏見をうち破って5次元空間の存在によって理論物理学の難問を解決する方法を発表して、ノーベル物理学賞に近いという評判のリサ・ランドール。日本人では、国際協力機構理事長を務める緒方貞子さんが有名だが、初の女性首相候補者が小池百合子さんではちょっとさえない。

ジェンダー・フリーが最も進んでいる米国では、さらに人種・性別・国籍・年齢をこえた多様性を受け入れられなければ勝ち残れないという「ダイバーシティ(多様性を認める)」という発想に進化している。これまでのアファーマティブ・アクションが、政府主導だったことに比較して、ダイバーシティは企業が打ち出した”経営戦略”である。米国のトップ企業では、ダイバーシティの推進だけでなく、女性やマイノリティ社員の出世が妨げられていないか監視するチーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)」を設置している。そして企業が社会を映す鏡として多種多様な趣味趣向、意見や考え方が異なる人材をそろえて”すべての意見を吸い上げて”経営に反映させる「ダイバーシティ・アンド・インクルージョン」へと向かっている。それは、或る日部下が性転換して女装して出勤してきたらどうするか。”受け入れる”のが、この究極の経営戦略である。
会社をひとつの生物でたとえたら、進化生物学者のダーウィンの
「強いものが生き残るではなく、変化したものが生き残る」
という強さよりも多様性をとりこんだ柔軟性の方が生き残り戦略では重要だろう。

マッキンゼーの本田社長の日本の最大の格差は男女差、という言葉を待たなくとも、日本のジェンダー・ギャップ指数は世界91位という発展途上国。
日本企業では女性の採用比率が高くても、中身は男性の仕事を女性にシフトして人件費圧縮ぐらいではないだろうか。働きウーマンは確実に増えているが、本当の性差別解消にはほど遠いというのが率直な感想である。
この企画で一番受けたのが、米JSAインターナショナル取締役の小林由美さんのコメントである。この方は、1975年、旧長銀初の女性エコノミストとして入社。MBA取得後、ウォール街初の日本人アナリストとして活躍されたそうだ。彼女曰く、、、
「男性なんてウィルスと一緒、遺伝子を誰かの細胞に忍び込ませて自分のコピーをつくってもらうしかない」
これは、一概にうなづけないが、男性が癌にかかりやすく感染症にもにかかりやすいことから、
「放っておくと女に負けるから、所有権を独占して人工的に障害を作ってきた。それが歴史。米国女性は料理、裁縫を母親から受け継ぐ伝統がないから、セックスアイコンになるか、男みたいになるしかない」とばっさり斬る!

家でも車でも、今や消費の鍵を握っているのは多くが女性。戦略をねる作戦会議のテーブルに消費者代表の女性がいなくては、企業の成長はない。


2013.12.15 Sunday

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22:49 | - | - | -

コメント

樹衣子さん、この記事とても興味深く読ませていただきました。
「大切な資産」に早く気づいてほしいですよね!どうにかそれに気づかせ、活用させる方法はないものか。笑
多様性を大切にできる人や社会というのは、成熟しているかどうかのひとつのバロメーターであると思いました(もちろんそれだけではないと思いますが)。

遅ればせながらお誕生日おめでとうございます♪(まさしくお姫さまですね!)
2008/03/12 6:50 AM by ガーベラ
>ガーベラさまへ

コメントをありがとうございます。
また弊ブログをご紹介いただき、ちょっと恥ずかしいですが、嬉しいです。
(TBもさせていただきました。)
ジェンダー理論って、単なる男女差別とは違うのですね。勉強になりました。
また「ダイバーシティ」の多様性の概念には、障碍のある方の多様性も含まれているようです。

>「大切な資産」に早く気づいてほしいですよね

最近は、あちらこちらでこき遣われて、気のせいか私の大事な”資産”は減っているような?

>遅ればせながらお誕生日おめでとうございます♪

ありがとうございます。以前は、もう少し太りたいと思っていたのですが、肉体的な資産は年々増えているようで!?
2008/03/12 11:43 PM by 樹衣子
小林由美氏の発言に同調するとは信じられないです。
「女性は生む機械」はユーモアで「羊水が腐る」は皮肉で受け流せますか。私は夫や息子がウイルス呼ばわりされたようでこの方の発言は絶対に許せません。この取締役さんはお金儲けだけが上手で他人の感情には鈍感なんでしょうね。

それと「人工的に障害」を嫌うようですが、女性が社会進出するにはポジティブアクションのような「人工的障害」は不可欠ではないでしょうか。彼女はそのような優遇措置なしで成功したので、後からついてくる女性が楽をするのは許せないという狭い了見なのでしょうかね。
2008/03/21 1:33 PM by まりこ
>まりこさまへ

コメントありがとうございます。

小林由美さんのコメントを弊ブログで紹介したのは、同調したのではなく、単純に表現のきわどさと比喩に個人的にすごいなーー(受けた)と感じたからです。
まりこさまのように、小林さんの意見にお怒りになられる良識のある女性の方は多いでしょうね。だから、この”すごいなー”には、諸々の感想が含まれています。
ウィルスというのは、単純に生物学的な機能(単体で複製できない)のたとえだと思います。

それと記事を読んだ私の感想は、小林由美さんは狭い了見の方には思えませんでした。もっとユーモラスがあっておおらかな方という印象です。
2008/03/21 10:30 PM by 樹衣子
まりこさんの御意見については正しいと思いますが、やはり仰樹衣子さんのるように小林さんは魅力のある方ではないでしょうか。私は柳沢さんは卓越した政治家でやはり、樹衣子さんのるように「きわどい比喩にすごいないー」と感心しました。生む機械というのは単なる例えで怒るようなことでもないですよ。あと倖田さんの歌声の素晴らしさはあの程度の発言でなんら傷ついていません。これまた心の狭い人間が人気のある若い歌手を羨んでいじめたのでしょうね。私はちょうどあのころ妊娠していた35歳以上の妊婦でしたが、当たり前のように冗談としてうけながせましたよ。
ある意味で柳沢さんと倖田さんと小林さんは似たもの同士という存在ですね。

2008/04/13 7:44 PM by 通りすがり
はじめまして。
コメントをありがとうございます。
小林由美さんのきついユーモラスは、ちょっと女性の誤解をまねきやすいようです。
しかし、私は小林さんのコメントが柳沢大臣や倖田さんの発言と並列に語られるのは、この「働きウーマン」の主旨とは異なると思っています。
また倖田さんの歌を聴いたことがないために、申し訳ございませんが、あのような発言にも関心が低いです。

>妊娠していた35歳以上の妊婦

もしかしてもうご出産されているのでしょうか、おめでとうございます。
この次は、HNを教えていただけるとコメントをしやすいのでお願いしますね。
2008/04/14 10:45 PM by 樹衣子*店主
>私は小林さんのコメントが柳沢大臣や倖田さんの発言と並列に語られるのは、この「働きウーマン」の主旨とは異なると思っています。
失礼ながら意味がわかりません。
柳沢さんの発言と小林さんの発言は内容もそっくりで、どちらも貴方の仰るところのきついユーモラスだと思いました。だから似たような発言を並列で語るのは当然ではありませんか。なにがおかしいのですか。
私ももう3人出産して「生む機械」としての役割は果たせたと思いますが、母親としての仕事はこれからが本番ですね。柳沢さんは少子化をすごく心配するあまりあのようなユーモアある発言を意識してしたのでしょう。その狙いはなかば当たり政争の具に利用できるという野党議員は飛びつきました。結果としてあの発言は国民の関心を少子問題にひきつける役割は果たしました。
それから倖田さんは高齢出産を心配してあのような発言をしたのであり悪気はないでしょうね。
それに小林由美さんの発言も貴方が取り上げている通りユーモアに溢れ詰まらない記事を盛り上げています。
正直に言うと私も表紙に騙されてこの雑誌を購入したクチですが、内容があまりにもお粗末というか男女共同参画などの時勢に乗ろうとして、どこにでも書いてあるような新鮮味のない内容になっているのが残念でした。そんなところに小林由美さんの発言はよかったなあと感じています。

つまり柳沢さん、倖田さんは共にユーモアという小林さんとの同類項があるのです。

ちなみに
>もしかしてもうご出産されているのでしょうか、おめでとうございます。
はいそうです。元気な男の子です。小林さんに言わせると私はウイルスの母ですか(笑)

>倖田さんの歌を聴いたことがないために、申し訳ございません
それは残念です。とても素晴らしい歌声なので一度は聴いてみたらよいのではないですか。それでつまらないならそれ以降は無視すればよいですから。

>この次は、HNを教えていただけるとコメントをしやすいのでお願いしますね。

確かに通りすがりじゃなんだからこれからの投稿についてはこのハンドルにしますね。
それにしてもこんな発言にまで意見を下さりありがとうございました。








2008/04/19 4:47 PM by

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