千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2013.12.15 Sunday

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2007.12.17 Monday

チェコ・フィル合奏団のクリスマス

ちぇこ巷のクリスマスのイルミネーションを楽しむ気持ちの余裕もなく、あわただしく落ちた枯葉とともに過ぎて行く日々。。。
年末だーーーっ。ベートーベンの「第九交響曲」はCDでひとり静かにひたることにして、今年はいざ室内楽へ。
オペラシティには、恒例の大きなクリスマス・ツリーが飾られ、ベートーベンの「ロマンス」がここぞとばかりに何度もくりかえされて流れる。12:30と16:00開演と2公演、効率よくはるばるとニッポンに出稼ぎにやってきたチェコ・フィル合奏団。プラハは中世に戻ったかのような珠玉のような街だったが、中心地をはずれるとまだまだ物資が乏しく貧しかった。のぞいた楽器屋さんも品揃えが悪く、オリーヴの弦などまずない。
そんな事情や使用楽器を考えると、旧共産圏の合奏団は気楽にお楽しみ的プログラムを聴ければよいぐらいの気持ちだったのだが、予想外と言っては失礼だが、音楽的水準も高く、音が大変美しかった。


ソロヴァイオリンのソロを弾いたイージー・ポスピーハル氏は、1976年生まれ。現在、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のアシスタント・コンサートマスターとして活躍している逸材だ。彼の奏でる音は、まるで透明な冬の色のように澄んでいて、繊細で美しい。特に名曲中の名曲、マスネの「タイスの瞑想曲」では、彼の清らかな音質のもち味がこの曲の抒情性とあいまって、数えきれないくらい聴いてきた曲なのに思わずひきこまれる。それでいて「ユモレスク」のような曲では、歌心たっぷりにエンターティメント性を発揮していた。ツィゴイネルワイゼンは、好みを言えば、もっと暗くて重い情熱が欲しいところだが、彼の年齢に近い若々しさと素直で、それもよいかもしれない。
どの一音をとっても音程がツボにはまっていて曇りがなく、完成されていてよく響いている。つい使用楽器が気になってしまった。
先日の礒絵里子さんのリサイタルの、技術的には申し分ないのだが、楽譜のとおりに音符をなぞるような彼女の演奏に、なにかが欠けているというもどかしさを思い出した。結論から言うと、演奏者、音楽家としての人間性がみえなかった。イージー・ポスピーハル氏の音には、彼の音楽の解釈、この曲はこう弾きたいという音楽性が伝わってくる。アンコール曲のヴィヴァルティの”夏”に聴くロック・ティストなどは、その出色であろう。率直な感想を言ってしまえば、経済大国の日本人としてだけでなく諸々のバックグランドに恵まれて、順調に音楽活動を重ねても、ただそれだけ。。。

ソプラノのバルボラ・ポラーシコヴァー さんは、来年30歳。ようやく歌手としてスタートラインに立った年齢だ。チェコの期待の新星というところだろうか。上手だが、やはりまだ声もかたく、これから舞台経験を積んで観客をひきよせる歌手になっていくのを待ちたい。


フリ全体的によく音楽を練った合奏団で、チームワークのよいことを感じられた。オーケストラの曲を合奏団として弾くにあたり、いかにその曲の核心を少ない楽器とメンバーで表現するか、充分研究されていた印象があり、感心した。どうも、この合奏団は単なる出稼ぎ集団だけでなく、季節労働者にも見受けられる。毎年、クリスマス・シーズンになると聴きに来るリピーターになりそうだ。クリスマスだからクラシックの雰囲気を楽しみたいだけの方たちに独占させてはもったいない。これでチケット代5000円は安い。
チェコは、ドヴォルザークやスメタナを生んだ国でもあった。そして、旧ソ連の大国に支配された国の歴史も考えさせられた時間だった。


−−−−−−−−07/12/16 東京オペラシティ −−−−−−−−−−−−−−−−−

チェコ・フィル合奏団
ヴァイオリン:イージー・ポスピーハル(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)
ソプラノ:バルボラ・ポラーシコヴァー

【プログラム】
第1部
ドヴォルザーク 「わが母の教えたましい歌」「家路」「ユモレスク」
シューベルト   「野ばら」
スメタナ      交響詩「モルダウ」
マスネ       「タイスの瞑想曲」
ラフマニノフ    「ヴォカリーズ」
モーツアルト   「夜の女王のアリア」
ヴィヴァルディ  ヴァイオリン協奏曲「四季」より「冬」
第2部
サン=サース   「序奏とロンド・カプリッチョーソ」
ドニゼッティ    歌劇「シャモニーのリンダ」
J.S.バッハ     「G線上のアリア」
ドヴォルザーク  歌劇「ルサルカ」
ホルスト      組曲「惑星」より「木星」
シューベルト   「アヴェ・マリア」
サラサーテ    「ツィゴネルワイゼン」

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2013.12.15 Sunday

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(クチコミコミュニケーション 2007/12/18 12:29 AM)

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