千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  
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2007.12.05 Wednesday

プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》

パ【3大テノール】故パバロッティ氏に約1100万ユーロ(約3000000000円)の負債イタリアのレプブリカ紙は20日付で、9月に71歳で死去した世界3大テノールの1人、パバロッティ氏が約1800万ユーロ(約30億円)の個人負債を残していると報じた。故人の銀行口座には1100万ユーロの負債があり、このほかに未払いのローンが700万ユーロ残っているという。故人の2番目の妻モントバニさんの弁護士は、晩年に病気の入院費がかさみ、多くの公演が中止されたこともあって、故人が負債を抱えていることは誰もが知っていたと述べた。 (ヤフー・ニュース)

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パさすがにパバロッティ・・・残した負債も大きかった!?

パバロッティという最も大きく耀く星が消えて、確かに世界中のオペラはなんだか小さくなってしまった。1977年、ルチアーノ・パヴァロッティが当時のメトロポリタン随一のプリマドンナ、レナータ・スコットと共演したプッチーニの「ラ・ボエーム」は、テレビで生放映された時のDVDである。その公演のテレビ放映は大ヒットして、オペラの視聴率としては過去最高だった。当時41歳のパバロッティは充分なキャリアを積みはじめ、健康ですべての人を魅了する声をもっていた。

他の作業をしながらDVDをつけていたのだが、聴こえてくる輝かしいパバロッティの声に、気がつけば手はとまり、映像にかじりつくようにヴェルティを聴いていた。貧しい詩人という設定でありえない肥えた体は、おせじにも演技がうまいとは言えない。第一、動作が鈍い。なんたって、通常は屋根裏をイメージするために部屋の脇についている階段が、パバロッティが踏み外して怪我をするおそれがあるためついていないのだ。ミミへの愛を訴えても、恋人へのいとおしさは伝わってこない。けれども誰もが、このオペラの主役がパバロッティにあることは納得がいくだろう。

有名なアリアの「なんと冷たい小さな手」で堪能する“キング・オブ・ハイC”の声は、燦燦と耀くとびきり大きなダイヤモンドだ。3大テノールの祭典をテレビで観た時の印象は、ホセ・カレーラスの歌は端正だが、よくまとまっている小粒さを感じさせ、甘いマスクのプラシド・ドミンゴは技巧的に人の心を自分にひきつけるものが感じられた。なんと、うまいのだろう。テノールという男声の声の魅力とオーラーが、華やかな祭典にふさわしい。しかし、中央のコニシキかと間違えてしまいそうな体格のパバロッティは、彼らとは違う。とにかく声が素晴らしい。

この公演に出演した頃、パバロッティはメトロポリタンはプラシド・ドミンゴの方が重要視されていると感じていた。音楽監督のジェームス・レバインは、パバロッティの得意とするベルカント・オペラにはあまり興味を示さなかった。彼が好んだのは、ベルクの「ルル」のような無調のオペラで、努力家でおぼえの早いドミンゴの方を信頼していたのは確かだろう。同年、メトが新演出によるヴェルティの「リゴレット」の初日を、いろいろな意味でパバロッティにぴったりの気ままな女たらしのマントヴァ侯爵役を依頼しておきながら、結局実際歌ったのはドミンゴだった。

その後、テレビで「ラ・ボエーム」が放映されるや、パバロッティの人気はさらに上昇した。テレビ放映の数日後、同じメトで行われた公演を観客としてふたりが連れ立って聴きに行った時、最初に入場したドミンゴに気がついた人々は拍手を送った。彼よりも30秒後に入場したパバロッティには、割れんばかりの拍手がまきおこった。ドミンゴにとっては、残酷な場面だったろう。しかし、パバロッティ、彼ほど愛されたテノール歌手はいない。20世紀最高のテノール歌手だった。
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プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》

ミミ…レナータ・スコット(ソプラノ)/ムゼッタ…マラリン・ニスカ(ソプラノ)/ロドルフォ…ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)/マルチェルロ…イングヴァル・ヴィクセル(バリトン)/ショナール…アラン・モンク(バリトン)/コルリーネ…ポール・プリシュカ(バス)/他

メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:ファブリツィオ・メラーノ
制作:1977年3月 メトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録

JUGEMテーマ:音楽



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