千の天使がバスケットボールする

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2013.12.15 Sunday

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2007.09.23 Sunday

「ドキュガンダ」映画ヒットの背景

地球を愛し、こどもたちを愛するアル・ゴア前副大統領による映画『不都合な真実』は、米国でも大ヒットし、日本でも話題になった。
かくいう地球に愛を与えられない、またこどもが苦手な私は、地球温暖化を叫ぶ方たちの優しさをうっとうしいと感じているし、なによりも映画で伝えているであろう科学的なデーターに疑問すら抱いている。私は、『不都合な真実』は、実は都合のよい事実をパッチワークした都合のよい映画だと考えている。この映画だけではなく、マイケル・ムーア監督の『華氏911』や『シッコ』などように、科学的に疑わしさの残る理論を事実として伝え、送り手に都合のよい事実だけを切り取って、観客に影響を与えている映画を、虚構を排した記録映画と主義・思想を宣伝するプロパガンダの両面をもつことから、最近は「ドキュガンダ」と言うらしい。

こうした「ドキュガンダ」に警鐘を鳴らす米放送教育学会(BEA)に出席した金山勉・上智大学准教授によると、そもそもドキュガンダの手法は以前からあったが、問題になった理由は、彼らが既存のメディアを介さずに、独自の資金と知名度でそれ以上の影響力を受け手側に影響を与えた点だと分析している。
確かにそうだが、『華氏911』や『シッコ』を観た私としては、既存のメディアの報道に満足できないから、たとえプロバガンダだというムーア監督の意図にノッテしまう危険性をおかしても、彼の映画を観たいし、これからもテーマーに興味があれば観続けるし、賞賛もする。

そもそもテレビ朝日の「ニュースステーション」は、おもしろいと言える報道番組だろうか。民放は、視聴率至上主義だから、結局大衆の好み、市場論理にあわせるしかない。免許制に守られたテレビ局は特権階級と言ったのは、「テレビマンユニオン」を設立した村木良彦氏だったが、広告収入に依存せずにいられない民放テレビ局の体質と、制作を丸投げする下請けの会社に”低予算で視聴率を上げる”番組を依頼する高給とりのテレビ局マン。これではたとえ良質の番組を制作しても、下請けの制作会社に利益は還元されるのだろうか。
しかも旧郵政省や総務省の天下り組約70人がNHKや民放の役員になっているのだから、テレビ局が旧弊な体質から脱却できないのは当然か。

欧米などの先進国の政府やテレビ局は、70年代からテレビ番組の質的低下に気が付き、米国では制作会社支援策を時限立法で実施した。
三大ネットワークに「プライムタイムに局制作の番組の放映時間を2〜4時間に制限」という規制を課す一方、著作権と放映権は制作会社に帰属する。良い番組は、繰り返し多様なチャンネルで放映されて利益をうむ。こうして欧米の制作会社は飛躍した。かくして日本は、テレビ後進国として取り残されてしまった・・・、おっと今は”後進国”というのは放映禁止用語だったから、”発展途上国”と言わなくちゃ。
映像の訴求力が政治を左右する「テレプリティクス」を、小泉劇場でたっぷり鑑賞させていただいた。村上良彦さんは、「テレビに関して報道の自由は幻想に過ぎない。政治家となれあうしかないテレビ・キー局は質の低い娯楽番組の専門局になるしかない。」と厳しいが、幸いなことに、テレビはスィッチを切ればよい。
そしてどんなに質が低くても、視聴率が稼げればテレビ局の経営は安泰だ。

■このアーカイブも
地球温暖化は誤った説?a>
米国ジャーナリズムの衰退

2013.12.15 Sunday

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ドキュメンタリーとは何か? マイケルムーア監督のドキュガンタについて
『シッコ Sicko』 マイケルムーア監督 素朴な善悪二元論的動員手法への違和感 http://ameblo.jp/petronius/theme-10000381975.html ■僕は何に怒りを感じ、何を否定したのか? >『華氏911』は、その意味で最低だった。というのは、ブッシュは悪である
(物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために 2007/09/26 11:30 PM)

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